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寿陵(生前墓)とは
記事作成日:2024-09-26
寿陵(生前墓)とは
生きているうちにお墓や樹木葬、永代供養墓や納骨堂など申込準備をされる方が増えています。これを寿陵もしくは生前墓と呼びます。古来中国では生前に建てることが長寿を授かる縁起のよいこととされていました。古書にも「寿蔵」「寿穴」「寿堂」などと書かれており、秦の始皇帝をはじめ歴代の皇帝は皆寿陵墓を建てています。最近では縁起の為だけでなく、子供に負担をかけたくない、または自分の気に入った墓所を選びたいという人が寿陵墓を建てているようです。
寿陵の意味
寿陵の「寿」という文字は「じゅ」と読み、長寿・長命など、命を長らえるという意味で使われています。また「ことぶき」と読むときは祝い事を表します。また「陵」は「みささぎ」「はか」と読み中国では古くから「皇帝の墓」という意味で使われてきました。日本でも天皇の墓を「御陵(ごりょう)」と呼んでいます。
日本での寿陵の歴史
寿陵はもともと中国で始まったものですが、日本でも「日本書紀」や「聖徳太子伝歴」のなかで今からおよそ1300年以上前に聖徳太子が生前に自分のお墓を作ったという記録が残っています。時代の流れから現在増加している寿陵も案外本来のお墓の姿に戻っているのかもしれません。
自分のお墓は自分で選ぶ時代
生前にお墓や樹木葬、永代供養墓や納骨堂などの準備をされる方が増えてきた背景として自分のお墓は自分で選びたい、家族に迷惑をかけたくない、そして寿陵(生前墓)は古来より縁起が良いとされている事が理由にあげられるかと思います。近年、生前墓が増えていることはテレビや新聞など様々なメディアでも報道されており、お墓の生前申し込みに高い人気があることを述べています。樹木葬や永代供養墓などの生前申し込みは残された家族たちに負担をかけないように、残された家族たちを悩ませないようにと考えたり「終の棲家である自分のお墓は自分で決めたい」と考えて生前に墓地選びをすることを前向きにとらえている人が多いようです。
家族に負担をかけたくない
誰か身内が亡くなった時に「すぐにお墓を、、」といっても墓地の立地環境や交通の便などを考えていると以外に時間がかかるものです。満足のいく墓地見つけることはそう簡単なことではありません。その意味で生前に墓所選びをしておけばいざという時でも安心です。まず何よりも後に残ったご家族への負担を軽減する事ができるからです。またお墓は課税の対象になりませんので相続の際にも相続税がかかりませんし、不動産所得税・固定資産税などもかかりません。親が生前に墓所を決めておけば相続の時に墓地代は除外することができるのです。
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